11月4日は朝6時過ぎに新宿駅集合。渋滞もほとんどなく9時頃にさくらの里駐車場に着いた。車を停めると一際目立つ三角の岩が目の前に。それが筆頭岩。取り付きには少しだけ迷ったが、階段状の岩が現れてそれを登ったところから1ピッチ目がスタート。せっかくなのでここで初めてリードさせてもらうことに。支点の作り方やコールの仕方などおさらいしていざ登り始める。といっても傾斜は緩く距離も短いので難なく終了点まで着いた。終了支点の作り方も2人から色々とアドバイスしてもらいとても勉強になった。2・3ピッチ目は梅ちゃんリード。途中に鎖があったりホールドもしっかりしているので順調に頂上まで着いた。天気は秋晴れ。登っている途中で周りを見れば紅葉と快晴と妙義の岩々が目の前にあり、とても素晴らしい景色の中で岩登りを楽しむことができた。
下山後は相馬岳北稜の取り付き地点を確認し、旧国民宿舎で幕を張った。夕食は梅ちゃん担当のすき焼き。とても美味しかった！翌日に備え、早め？の22時頃に就寝した。
翌朝は5時過ぎに出発。今回の相馬岳北稜はスピード重視でツェルト持参の日帰り装備で挑む。40分ほど車道を歩いて尾根の取り付きに到着した。登り始めはしばらく急登が続くが、尾根伝いに踏み後は確認でき、迷うことなく40分ほどで尾根の上に出ることができた。景色が開け、丁須の頭に朝日が照らされていて綺麗だった。
P1からP5までは危険箇所や迷うところは無し。P5でギアを装着し、来た道を少し戻ってP5の右側を降っていくとP6への登りに着いた。ここから本格的に岩稜帯となる。P6はロープを出さずにフリーで直登。P6の下りは残置の支点があり懸垂で降りて、すぐにP7の登りに入いる。ここでハギーさんより「まささんリードで行きますか」との一言。え？相馬岳はハギーさんトップじゃないの？昨日ちょっとリードさせてもらっただけだけど？と思いながらも、登り始めはホールドが豊富だし、とりあえず行けるところまで行ってみよう！ということで、念のためクライミングシューズに履き替えリードスタート。ホールド伝いの3mほどの登りは楽だったが、そこから先は一気にホールドが減った。どう登ろうか迷い、とにかく良さげな立木を探してランナーをとるのに必死。上がるにつれて傾斜もきつくなったが、終了点で確保して何とか無事に尾根に上がることができた。初めてのリードクライミング、必死だったが自分でルートを切り開くことが楽しく、相馬岳でとてもいい経験をさせてもらった。その後もところどころ展望が開けて良い景色を見ながらP11の鞍部に到着。ここはルーファイに少し迷ったが、P11は登らずに左から巻いた。するとすぐにP12の取り付きに着いた。事前情報にもあった核心部の鎖も見えた。ここは梅ちゃんリードでスタート。核心部の所で梅ちゃんはクライミングシューズに履き替え登ろうとしているが、どうやら鎖が無いらしい。ハングした岩にはぐらつくハーケンが打ってあるが当然使う気になれず、梅ちゃんが必死に上るとなんと鎖が上に巻き上げられたいた。ソロで同じルートを登っていた後続の方からの情報によると、バリエーションルートに鎖は必要ないとわざと鎖を上に巻き上げている人がいるらしいとの情報が。梅ちゃん怒り心頭。まったくこんなところで自分勝手のことしないでくれ!!梅ちゃん怒りのリードのおかげで3名とも無事にP12をクリア。その先は大展望！妙義の山々が広がり景色のハイライトだった。
15mほどの懸垂下降で下りると仙人窟に到着。ここも景色がよかった。その先は多少傾斜のある尾根を登り、13時ごろ無事に相馬岳山頂に到着した。
