山行日 2024年2月17日~18日
メンバー (L)川口(修)、小芝(麻)、平井、田中(聖)
今年から平井さんと聖さんが新たに山スキーを始めたので、お手軽に山スキーができる根子岳と四阿山を企画してみた。さらに麻紀さんも参加してくれて大いに助けられた。今回の企画は知り合いのゲレンデスキー目的のグループと登山目的のグループと一緒に菅平のペンション泊という贅沢企画である。しかも貸切りといいうことで、お気楽なうえ、美味しい食事(夜はフルコースディナー!)で山行というよりは癒し旅のようになってしまった・・・
まずは初日の根子岳であるが、菅平特有の冷えた晴天に恵まれ、リフトが動き出す8時半を目途に奥ダボススキー場に向かい、快適にリフトトップまで高度を上げる。そこからシールを付けて根子岳山頂を目指すが、この日は雲一つない晴天、北アルプスが一望ということで、みんなでまず写真を撮ってからハイクアップを開始する。今年は寡雪のためかいつもならリフトトップに鎮座しているスノーキャットが見当たらない・・・なので、もちろん例年ならあるはずのスノーキャットで圧雪された明瞭な登山ルートもない。ただお手軽に登れるとあってこの日も多くの登山者がいて、山頂までのルートも見たまんまである。時折振り返って眺望を楽しみながらのんびり山頂を目指す。
数日前の暖気と雨でかなり緩んだ後の冷え込みで滑走はほぼ絶望的なコンディションであるが、とにかく眺望は素晴らしい!!
開放的な斜面を順調に詰めると2時間ほどで山頂直下の樹林帯に。ここまでくると暖気の影響もほとんどなく、雪もなかなか良い感じである。樹林帯を越えればすぐに山頂だ。さすがに少し風は強いものの、山頂は360度の大パノラマで明日登る予定の四阿山も眼前にせまる。眼前にそびえるその様はさすがに百名山である。しばし大休止の後、準備を整えて滑走を開始する。
以前南側の斜面は滑ったことがあったが、今回事前にミーコさんから北西斜面がいいらしいとの情報を得ていたので、そちらに向けて樹林帯を抜ける、山頂部だけはそれなりに滑れる雪だ。樹林帯を抜けてそのまま北西斜面を目指して一気にトラバースし小根子岳を越えるとすぐに疎林のいい斜面に出た。これはいいと思ったのもつかの間、ここまでくると見事なモナカである・・・斜面の偵察と割り切ってしばらく北西斜面を滑ったあとは、避難小屋を目指して南側にトラバースして狙い通り避難小屋のところでハイクアップしたルートに出た。あとはただのゲレンデスキーである。この日はスキー場のレストハウスで軽く食事を済ませて、ゲレンデスキーを少しだけして下山となった。
翌朝は宿のご主人にお願いして朝6時半に美味しいパンと手作りジャムで優雅な朝食を済ませ、四阿山登山口へ。予定通り8時前には取り付けたが、広い駐車場はもうすでにほぼ満車である、一体何パーティ入っているのだろうか・・・準備を整えてまずは樹林帯、スキーで歩けるものの、場所によっては地面が露出している、牧場はどうかな?・・と心配していたら、案の定半分以上地面が露出していて、スキーどころではない。なんとか雪を繋いで牧場上部へ行くと牧場半ばからは雪があったので助かった。
里宮分岐までは傾斜も緩く順調に登山道をハイクアップする。滑走はこの里宮の巨大な岩で登山道と合流する予定だ。ここから長池分岐までは少し傾斜がでてくるが、疎林帯で難しいところはほとんどなく、のんびり登山道をハイクアップする。長池分岐からは傾斜が緩くなり木もほとんどなくなるが、寡雪のためところどころ岩が露出している。その後四阿山・根子岳分岐まで再び樹林帯が少し続く。山頂手前の肩のところに少し下りがあるので、下りの手前にスキーをデポしてツボ足で山頂を目指す。風は強くないが2,000mを越えたあたりからガスっていたもののそれほど濃くないので、期待を込めて少し山頂で粘っていたところ、タイミングよく視界が開ける瞬間があり、隣の根子岳もくっきり!!山頂にいたパーティはみんな盛り上がった。この時山頂にいたパーティみんな自分たちは持ってるな~と思っていたことだろう(笑)。
写真を撮ったあと、スキーをデポした場所に戻り休憩と滑走の準備を整えて滑走開始である。雪が少ないうえコンディションもイマイチということで、あまり期待せず滑走を開始したが、この日は山スキーのパーティは自分たち以外ほぼ皆無で登山者ばかりであったため、登山道の東側の南斜面はほとんどトレースがない。しかも雪が重くはあるが、気温も高く前日の根子岳のようなモナカ状態ではないため、雪面が緩んでいて十分滑れる。東側の沢に下りないように注意しながら里宮を目指してノートレースの斜面のツリーランを楽しむ。
思い思いのルートでシュプールを描いて高度を400mほど下げ1,900m付近で牧場の柵が出てきたところで柵沿いに下り登山道に合流してそこからは登山道を滑る。滑走ルートとしては牧場下部の1,550m付近までそのまま降りることもできるが、今年の雪の量だと少し不安なので早めに登山道に合流する。あとは傾斜に任せて降りるだけで程なく牧場へ、雪の付いているところを選んで牧場と樹林帯を滑り降りて下山となった。
雪の状態はイマイチながらもとても楽しい企画になった。参加してくれたメンバーに感謝である。
【2月17日】 | 奥ダボススキー場リフトトップ(09:30) → 根子岳避難小屋(10:45) → 子根子岳分岐(11:45) → 根子岳山頂(12:10) → 子根子岳分岐(12:40) → 根子岳避難小屋(13:10) → 奥ダボススキー場リフトトップ(14:20) |
【2月18日】 | あずまや山登山口(08:00) → 里宮分岐(09:30) → 中宮(09:35) → 長池分岐(11:00) → 四阿山・根子岳分岐(11:10) → 四阿山山頂(11:30) → 四阿山・根子岳分岐(12:20) → 長池分岐(12:25) → 里宮分岐(13:00) → あずまや山登山口(13:25) |