山行日 2024年9月28日~29日
メンバー (L)永岡 、小芝(泰)、平井、甘川
棒沢は10年ほど前にK子リーダー企画に参加した時、入渓早々に高巻きのリーダーと別れて初心者ひとりゴルジュに突っ込み、その先の斜面で滑り、背骨を折ってしまった因縁の沢である。いつかは遡行しなくてはならない沢であるため、苗場山集中に合わせて企画することにした。
当初メンバーは最近著しい成長株の鎌ちゃん、甘ちゃん、平井だったが、鎌ちゃんが仕事の都合で離脱。クライマー鎌ちゃんが不参加になり、ちょっとメンバーに不安な雰囲気が漂ったところに、天才小芝が参戦してくれた。これで棒沢遡行は間違いない!(他力本願ですが(笑))
【9月28日】
入渓してすぐにゴルジュが始まる。1か月前に下見に来た時より、水量が多い。1つ目の淵は胸まで浸かって突破。寒さ以外は問題ない。そのあとは右側をへつり、つるつるの大岩に取り付く。ちょっと苦労しながらも皆突破。そのあとはトイ状のつるつる滝だ。下見の時は、水量が少なかったので、右側に上がって突破したが、今回水量が多く、困難。どう攻略しようかと考えていると、天才小芝がそのままトイ状の滝を歩いて後半は手足で両サイドを突っ張って突破。なるほどと、皆も同じようにして突破。次の滝は右岸を巻く。ゴルジュの右上の方を見ると、10年前背骨を折って見上げた時にK子さんたちが厳しいところをトラバースしていた場所に見える。しかし10年前滑った斜面はザレ場だったが、そのような渓相はなかった。10年経ってすっかり渓相が変わってしまったようだ。右岸の巻きはテラスを歩いて、ちょっと登れば突破できると思ったが、最後の登りが意外に厳しかった。虎ロープが垂れており、これを使えば何とか登れるかと思ったが、ここは天才小芝の出番である。天才小芝に先に登ってもらい、お助けを出してもらい、皆突破。その後はしばらく河原歩きしたあと、今回のメインイベント。ヌルヌルの岩で普通では登れない。登れそうなところに残置ハーケン2つとそのひとつにスリングが付いていた。残りの一つのハーケンにスリングをつけて、アブミのようにして、足をかけて岩の上に登るがその先もつるつる。たわしでぬめりを取りながら足場を作りバランスを取りながら安全地帯へ。もちろんこれは天才小芝。最後に自分が行くが、体が堅く、アブミの段差に足が上がらず、苦労しながらも、何とか突破。
その後は癒しのナメが続いた。上ユウベツ倉沢の出合から竿を出して、今日の幕場1,398m付近まで行く予定だったが、何故か今までうようよいたイワナが姿を消した。記録では1,398mの分岐の手前の左岸に幕場があるような記載があったが、見つからず、少し先を行った右岸に何とか伐採すれば幕場になりそうなところがあり、そこを整地して今晩の宿とした。
【9月29日】
翌日は連続する小滝を抜け、ざれた斜面、藪漕ぎし、予定通り1,906m付近の登山道に出た。
この時点で9時。集合の11時には余裕で間に合うと荷物をデポし、空身で集中場所の山頂へ。10時に山頂に到着すると、祓川方面からヨコチン、久保田君が現れた。そこで、集中の時間が11時でなく、12時と知った。
下山は赤湯温泉方面の長い下り。ヘッデンになるのは間違いないのに、更に遅くなると肩を落としていると、ヨコチンから一緒に秡川方面に下山して、車を回収してくれると何とも魅力的な提案を受ける。急いでデポした荷物を取りに戻った。13時山頂到着で1時間遅れの集中になるが、皆待ってくれているかちょっと不安だったが、皆我々を待ってくれており、無事に集中することができた。記念撮影をして、各パーティーはそれぞれ我々とは別の方面に下山。我々とヨコチン、久保田君は秡川面へ。我々は荷物が重いこともあり、空身の二人に車のキーを預け、先に降りて車の回収をお願いする。我々はへろへろリーダーに合わせてゆっくり下山。下山口の駐車場に到着すると、ちょうどヨコチン達が車を回収して戻ってきてくれた。街道の湯に入って帰路につく。すでに暗くなっていた。当初予定なら、まだまだ下山途中。らくちんルートで下山したにもかかわらず、この疲労感。当初予定ならどうなっていたことだろう・・・。ありがとう、よこちん、久保田君!
【9月28日】 | 入渓(8:00) → ゴルジュ通過(10:10) → 幕場(13:30) |
【9月29日】 | 幕場(6:00) → 登山道(ザックデポ)(9:00) → 山頂(11:00) → 山頂から登山道デポ地点往復(11:00~13:00) → 駐車場(17:00) |