沢登り・三国川ジロト沢左俣
吉川 莉央

山行日 2025年10月18日
メンバー (L)荻原、高橋(史)、吉川

 今年三峰に入会してすぐに沢シーズンが訪れ、先輩方から色々教えてもらいながらようやく一通りの最低限の沢装備が揃ったと思っていたらすぐに沢シーズン最終回が来てしまった。元々は篠山さんも参加される予定だったが、参加できなくなってしまい3人の山行となった。
 天気が悪い日が続き、行けるかどうか不安であったが当日は夜頃まで天気が持つ予報であった。10月の沢は寒くないかと不安だったが、前泊地での仮眠時も気温は温かく、当日朝も寒くなかったので、天気さえ持ってくれれば良いなという気持ちだった。
布晒ノ滝  堰堤前に柵があり、その手前で駐車し歩き始める。雨量計小屋までの作業路を使ったり使わなかったりして進んでいく。荻さんと事前に、フェルト&クライミングシューズで行くか、ラバーを買うかを相談した結果、履き替えの時間など考慮してラバーを買ってデビューをしたものの、ヌルヌルしているところ全てで滑りそうになり全然上手く歩けない。
 入渓して少し歩いたところでキノコを見つけたので、横ちんさんに確認するとナメコとのこと。ナラタケも至る所に生えていた。
 途中、ヌルヌルした岩壁に足を踏ん張らないと上がれないところがあったが、ラバーのフリクションを全く信用できずにもたもたしていると、横ちんさんがタワシを貸してくださった。ゴシゴシするとフリクションが効くようになり、難なく登れてタワシの偉大さを知った。
しばらく進むと右俣の布晒ノ滝が見えた。まだ距離があるはずなのにかなり大きくて迫力がある。これまで見てきた滝の中で群を抜いて大きくて圧倒された。布晒ノ滝に見惚れながら進んでいくと、トラバースっぽく上がっていかないと行けない箇所があるが、高さもあり歩ける場所も細く、持てるホールドもほぼないので不安だった。荻さんが遡行図を確認するも、問題なしって書いてあるねと言いながら迷いもなく進んでいく。荻さんの後に続いて慎重に進み、不安なところはロープを出してもらってトラバースしていくと、布晒ノ滝の真下に出てしまった。ここまで来てようやく、二股の分岐に気づかず、右股に来てしまった事に気づいた。問題なしということはなく問題あったんだと荻さんが言っていて、荻さんの陽気さが面白かった。
スラブ状多段  懸垂で降りて二股の分岐まで戻って左股へ進むとすぐに150m大滝が目の前に現れた。右側から取り付き、荻さんがリードで登っていく。取り付きからスラブ状になっていてかなり登りづらそうで、ルートをややずらしつつ再度登り直した。次は登りやすそう。登るルートを考える過程を見ているだけでも、とても勉強になった。
 スラブ登攀は最初だけで、少し登ると草付きならぬ藪漕ぎ登攀になっていった。根もしっかりしているので全く怖くないが、代わりに木の高さがあるところは登りづらい。スラブ登攀と言えそうなところは最初の一瞬だけであったが、標高を上げるにつれて風も強くなってきて、とても気持ちよかった。チラチラと後ろの景色を振り返って景色を楽しみ、あっという間に略奪点に着いた。
突っ張りの釜  その後の突っ張りの釜は、絶対に落ちたくないなと思いながら全身で突っ張って進んだ。こういった自然のアトラクション要素もこの沢の楽しいポイントだった。
 展望台に出て稜線を歩いているとネコブ山がとても映えて見える。
 まもなく雨量計小屋が現れ、そこからは作業路を使って下山していくが、急な箇所が多く、丁寧に張られているフィックスロープがありがたかった。雨に降られる前に無事に下山して、夜は宴会。どの料理も絶品で、私には贅沢すぎるなと思った。

 私にとっては背伸びする山行だったが、荻さん横ちんさんに連れて行ってもらって大変勉強になったし、何より終始とても楽しかった。経験を積んでからまた行きたい沢の一つとなった。

〈コースタイム〉
林道終点駐車場(6:50) → ジロト沢左俣出合(9:30) → ジロト沢左俣出合2回目(10:30) → 展望台(14:00) → 林道終点駐車場(16:50)