雪山登山・天狗岳
月足 環太

山行日 2026年1月24日~25日
メンバー (L)高橋(史)、石毛、千葉(快)、吉川、岡田、月足

 三峰・雪山デビューとなる東天狗岳に挑みました。

黒百合ヒュッテ 【1日目】
 当日は雪が降っていました。今回が初めての雪山登山だったため、不安よりも楽しみの方が大きく、雪が積もっている景色を見るだけで興奮が止まりませんでした。
 しかし、実際に歩き始めるとザックの重さに加え、雪の中をアイゼンで歩くことに慣れておらず、想像以上に体力を消耗しました。今回の山行は、雪上訓練で学んだことを実践する場でもありました。学んだ歩き方を意識していたつもりでしたが、無意識のうちに踵が近づいてしまう癖が出てしまい、何度も指摘を受けました。早く正しい歩き方を体に染み込ませ、無意識でも安定した歩行ができるようになりたいと強く感じました。
 黒百合ヒュッテに到着後はテントを設営しました。設営を終え、持参していたペットボトルの水を取り出すとすでに凍り始めていました。気温は−15℃。ここまでの寒さは人生で初めての経験でしたが、それすらも新鮮で楽しく感じられました。
夜は持ち寄りのおでんを食べました。各自4種類ずつ具材を持参したため、非常にボリュームのあるおでんになりました。それぞれの家庭らしさが感じられる味も印象的でしたが、何より極寒の中で食べる温かいおでんは格別で、体の芯まで沁み渡りました。翌日の山頂ではどのような景色が待っているのかと期待に胸を膨らませながら就寝しました。

【2日目】
 2日目はアタックザックに必要な荷物のみを移し替え、その他の荷物はテントに残置して山頂を目指しました。
 前日に降っていた雪は止み、朝は太陽が顔を出していました。1日目とはまったく異なる景色が広がっており、出発前からすでに大きな感動がありました。まずはテント周りの雪を掘り起こすところから始まりましたが、それもまた初めての経験で楽しく感じました。
 登り始めてしばらくは林道を進み、やがて稜線へと出ました。その頃にはダイヤモンドダストが舞い、光に反射して縦に虹が現れていました。その幻想的な光景を横目に歩き続けました。周囲を歩く登山者の姿も含め、目に映るすべてがかっこよく見え、人間の持つ力のすごさを改めて実感しました。
 そして無事に東天狗岳の山頂に到達しました。気温は−22℃。これもまた人生で初めて経験する寒さでした。髪の毛やまつ毛、鼻の中、身につけている装備まですべてが凍りつき、瞬きをするとまつ毛同士がくっついてしまう感覚も初めてでした。厳しい寒さの中でしたが、それ以上に面白さと感動が勝っていました。
 下山ではラッセルを経験させていただきました。深いところでは胸のあたりまで雪があり、岩の上をアイゼンで歩く場面では強い緊張もありました。寒さと緊張で体力も奪われましたが、途中でのルート修正など多くの学びがあり、下山だけでも非常に多くの経験値を積むことができたと感じています。
 黒百合ヒュッテに戻った後、目の前の斜面をラッセルで登り返してみましたが、想像以上に過酷でした。これを一日中続けながら進む登山の厳しさを実感し、それを実行している方々への尊敬の気持ちが強まりました。
 ヒュッテで体を温めながら反省会を行い、その後テントを撤収して唐沢鉱泉へ下山しました。帰路では1日目に比べて歩き方にも慣れ、ザックの重さにも順応できている自分を感じることができました。短い時間ながらも確実に成長できた実感がありました。

稜線東天狗岳の頂上直下先頭をぐんぐんと進んでいくヨコチンさん

【最後に】
 今回の山行は、自分にとって大きな学びと忘れられない思い出になりました。装備の準備不足や、事前の相談が足りなかった点については反省すべき点であり、今後に必ず活かしていきたいと考えています。
 一方で、雪山でしか見ることのできない景色、厳しい環境の中で登り切った達成感と感動は、今後も自分の中に強く残り続けると思います。すでに次の山行が待ち遠しいほどモチベーションが高まっています。
 今後は装備を整え、経験を積み重ね、周囲の方々に少しでも早く追いつけるよう努力していきたいです。そして何より、楽しむ気持ちを忘れずに挑戦を続けていきたいと思います。

〈コースタイム〉
【1月24日】 唐沢鉱泉(9:28) → 黒百合ヒュッテ(12:19)
【1月25日】 黒百合ヒュッテ(7:15) → 東天狗岳頂上(8:58~9:15) → 黒百合ヒュッテ(11:06~13:56) → 唐沢鉱泉(15:01)