山行日 2026年4月11日~13日
メンバー (L)荻原、川口(修)、清水、大瀧、萩原
(プロローグ)
蓮華温泉をベースとした最難関ルート(長いだけかな?)として2022年4月上旬の朝日岳にチャレンジ。この時は天候と雪質に恵まれて難なく登頂。山頂からのスーパーロングルートは終始快適ザラメで大満足の山行となった。この山行ですっかり蓮華温泉スキーの虜になり、しばらく通うための目標として「蓮華温泉三部作」と勝手に名付けたルートを企画。残り二つは雪倉岳の北面ルート(ノーマルな東面では面白くないかな?と思って・・・)と五輪山から五輪高原経由で瀬戸川橋に滑り込むルートを設定する。五輪山ルートは2023年4月に予定コースを滑走し、残るは雪倉岳・北面ルートのみとなる。2024年、2025年も企画したが悪天や少雪による瀬戸川ブリッジ崩壊などで敗退が続く。そして5年目となる今回のチャレンジ。5年越しの夢は叶うのか?天気は持つのか?今年も少雪だが果たして瀬戸川は渡れるのか?
【4月11日】終日晴れ&強風
今日は天気は良いのだが終日強風の予報が出ている。長野市の仮眠地から平岩駅(最終日は木地屋に抜けるため平岩駅に車をデポして電車・バスで栂池に向かう計画)に向かう途中で栂池ゴンドラの運行状況を確認すると今日は強風のため終日運行しないとのこと。うーむ、、早くも夢の達成に暗雲が立ち込めるが、ここはあきらめの悪い曲者五人衆、木地屋から蓮華温泉まで歩いて登って行くこととする。栂池スキー場から天狗原、振子沢経由で行く場合と比べて小屋の到着時間がだいぶ遅くなるのでその旨を小屋に連絡したところ、今年は雪が少ないので既にワサビ沢やヤッホー平周辺の沢は渡渉不可なので全て林道沿いに来てくれとのこと。ツアールートが使えないと大幅に遠回りになるので、一瞬「敗退」の二文字が頭をよぎるが、今回の山行に執念を燃やす我々は可能性が1%でもある限り、前進あるのみなのだ。長い長い林道をひたすらシール歩行で登って行く。7時間半かけて夕方16時過ぎにようやく蓮華温泉に辿り着く。ゴンドラが止まっていたにも関わらず、頑張って小屋まで来てくれたと言って小屋のご主人から差し入れて頂いた生ビールの旨かったこと!
【4月12日】終日晴れ、午前中は強風、昼前から風弱まる
今日は長い一日となる。本当は遅くても5時前には出たいのだが、昼くらいまでは風がかなり強いとの予報。逆算して5:30の出発とする。小屋からひと滑りしてシールを付けた後はひたすらトラバースしていく。飽きてきた頃、第一の難関となる瀬戸川ブリッジの手前に到着。ここでシールを外して上から瀬戸川を見下ろすが、ぎりぎり渡れる場所がありそうだ。ブリッジが落ちないかドキドキしながら先頭で滑り込むが、無事に渡れてほっとする。
ここでシールとクトーを再度装着して標高差1,200mの登りに入る。しばらくはメンバーも元気で風下だったこともあり良いペースで上がっていくが、標高2,100mあたりに来ると強風に叩かれ、クトーのトラブルが出たり、一部のメンバーに疲れも出てきて急激にペースが落ちる。さすがの前のめりリーダーでも、これは安全上から敗退の決断をしなきゃならないかなぁ~、という状況になって来る。しばらく休憩&待機したが、風は一向に収まらずメンバーの体力も奪われる一方なので、標高差で100-200mほどあがったところで撤退しようと決意してメンバーにもその旨を伝えて出発する。ところが30分ほどすると、なんていうことでしょう!風が少しづつ収まってくるではないですか!撤退予定地に到着するとまだそこそこの風は吹いているものの、これくらいなら何とか行動出来そうだ。予報でもこのあと夕方にかけて更に弱くなるとのことであり、これはもう行くしかない!と一気にテンションが上がる。一部のメンバーにはだいぶ疲れが見られたが、ここはもう頑張ってもらうしかないので引っ張るだけ引っ張ってなんとか山頂に到着する。
時間は13時。滑り出し時間のデッドラインを13時に設定していたので少し遅くなってしまったが、これくらいなら許容範囲だろう。写真を撮ったり、疲れから滑走準備に時間がかかったりして13:30にようやく滑走開始となる。上部はカリカリだが景色はサイコー!山岳スキーならではの素晴らしいロケーションの中、気分良く滑っていく。
標高2,300m-2,200mの北面ルートで最も急峻な斜面で若干のトラブルが発生するが、大きな問題にならずにひと安心。ここから下は極上ザラメとなり、スーパーロングな快適クルージングが延々と続く。独標1,538mからひょうたん池まではルーファイが難しいところだが、朝日岳スキーの時の記憶をうまく生かして最適ルートで行くことが出来た。ひょうたん池からひと滑りで瀬戸川橋だ。しかしながら対岸の雪の付き方は今までで最悪の状態に見えて渡れる気がしない。意を決してアイゼン&アックスの万全装備で行ってみると、あっけないくらいの感じで簡単に渡れてしまった。対岸で心配そうに見守ってくれていたメンバーにその旨を無線で伝え、間を空けずにどんどん渡って貰う。
安定したところでシールとクトーを装着し、兵馬ノ平に向けて最後の急登にかかる。出発してから既に11時間以上経っており、メンバーの疲労・消耗は激しく、ここからは通常の倍以上の時間が掛かってしまう。最後はヘッデン行動となるが、全員怪我もなく無事に小屋に戻れてリーダーとしては胸を撫でおろす。結局本日の行動時間は14時間だった、、、
【4月13日】終日晴れ、無風
今日は林道沿いに木地屋に戻るだけ。危険なところは一切なく、リーダーはお役御免だ。結構時間が掛かるかな?と思っていたが、5時間ほどで木地屋の集落に到着。ツアールートだと通常4時間ほどなのでプラス1時間程度で済んでしまった。まぁ、面白みはツアールートと比べて半分以下だけど。いろいろあったけど何はともあれ三部作の夢は見事達成出来ました。メンバーの皆さん、お疲れさまでした。そしてありがとう!
| 【4月11日】 | 木地屋(9:00) → 蓮華温泉(16:30) |
| 【4月12日】 | 蓮華温泉(5:30) → 雪倉岳(13:00~13:30) → 瀬戸川橋(15:50) → 蓮華温泉(19:30) |
| 【4月13日】 | 蓮華温泉(7:30) → 木地屋(12:30) |